专利摘要:
各クリック対象位置に配置されている、タッチスクリーン・ディスプレー上のクリック対象に対する曖昧なクリックイベントを解釈する方法は、タッチ位置におけるタッチを検出するステップと、タッチ位置がクリック対象位置に一致するかどうかを判定するステップとを含む。本方法はまた、所定のクリック領域内の近接するクリック対象位置を検索するステップと、所定のクリック領域内の第1のクリック対象位置を特定すると、該タッチを第1のクリック対象位置に関連付けて、クリックイベントを確認するステップとを含む。タッチスクリーン・ディスプレーに対して対象設定している正確なタッチ入力を容易にするコンピュータ装置は、ディスプレー構成要素と、タッチ検出構成要素と、タッチをクリック対象に関連付ける対象設定構成要素と、タッチを右クリックイベント、左クリックイベント、またはドラッグイベントの1つに関連付けるイベント検出構成要素とを含む。
公开号:JP2011513880A
申请号:JP2010550718
申请日:2009-02-16
公开日:2011-04-28
发明作者:アルフィン,トーマス・エイチ;キーリー,レロイ・ビー;ダッジ,スティーヴン・ピー;ダンカン,リチャード・ジェイ;デヴァラジ,クリス;パーリー,デーヴィド・エイ;マシューズ,デーヴィド・エイ
申请人:マイクロソフト コーポレーション;
IPC主号:G06F3-041
专利说明:

[0001] 本願の実施例は、例えば、タッチスクリーン上の曖昧な入力を解釈する(interpreting)方法に関する。]
背景技術

[0002] [0001]タッチスクリーン上のデータに直接触れ、それを操作する能力は、ユーザに強くアピールする。多くの点で、タッチスクリーンは、従来のマウスよりさらに有利な入力機構として使用され得る。タッチスクリーン使用時、ユーザが、マウスを用いてユーザインターフェース上にカーソルを置かなければならないのではなく、単に、ユーザが選択したいユーザインターフェース要素上でスクリーンを直接軽くたたくことができる。しかし、ユーザは、マウスを用いてできるのと同じように、正確にタッチスクリーン上で項目を選択すること、すなわち対象をクリックすることが難しいと感じることが多い。]
課題を解決するための手段

[0003] [0002]本概要は、以下の「発明を実施するための形態」においてさらに記載されている単純化した形態の概念の選択を導入するために提供される。本概要は、特許請求する主題の重要な特徴または本質的特徴の確認を目的とするものではなく、特許請求する主題の範囲を定める際の助けとして使用されることを目的としたものでもない。]
[0004] [0003]本発明の実施形態は、タッチスクリーン・ディスプレー上のタッチを分析して、該タッチがクリック対象に一致するかどうかを判定することを可能にする。タッチスクリーン上のタッチがクリック対象に一致しない場合、近接するクリック対象を判定するために検索が実施されてもよい。タッチは、次いで、近接するクリック対象に関連付けられてもよい。さらに、本発明の実施形態は、1つより多いクリック対象に一致する可能性があるタッチスクリーン上のタッチの曖昧性を除去することに関する。]
[0005] [0004]本発明の実施形態によれば、タッチスクリーン・ディスプレー上のクリック対象に対して対象設定している正確なタッチ入力を容易にするコンピュータ装置が設けられてもよい。コンピュータ装置は、タッチスクリーン・ディスプレー上のタッチを感知するタッチ検出構成要素を含んでいてもよい。コンピュータ装置は、近接するクリック対象を検索する対象設定構成要素と、タッチを適切なクリック対象に関連付けることを容易にする曖昧性除去構成要素をさらに含んでいてもよい。]
[0006] [0005]以下の記載、図面、および特許請求の範囲を読めば、本発明のこれらの態様および他の態様が当業者に明らかになるであろう。]
[0007] [0006]本発明は、添付図面を参照して以下に詳細に記載されている。]
図面の簡単な説明

[0008] [0007]本発明を実施する際の使用に適した例示的コンピュータ環境のブロック図である。
[0008]本発明の実施形態による例示的システムを示すブロック図である。
[0009]本発明の実施形態による、タッチスクリーン・ディスプレー上に表示されている1つまたは複数のクリック対象に対する曖昧なタッチ入力を解釈する例示的方法を示すフロー図である。
[0010]本発明の実施形態による、タッチの位置に一致する第1のクリック対象を判定するための例示的アルゴリズムを示すフロー図である。
[0011]本発明の実施形態による、タッチ対象解釈アルゴリズムの例示的実行を示す概略図である。
[0012]本発明の実施形態による、曖昧性除去用マグニファイアを示す例示的スクリーンショットの図である。]
実施例

[0009] [0013]本発明の主題は、法定要件を満たすために特定性を備えて本明細書に記載されている。しかし、その記載自体は、本特許の範囲を限定することを目的としていない。むしろ、発明者らは、特許請求する主題が他の方法で具体化されて、他の現在または未来の技術と併用して、本明細書に記載されているものと類似した様々なステップまたはステップの組合せを含むことも考えられると予想した。さらに、用語「ステップ」および/または「ブロック」は、本明細書に使用されて、採用された方法の様々な要素を意味する可能性があるが、個々のステップの順番が明示されている場合を除き、かつ別にすれば該用語は、本明細書に開示されている様々なステップ間の(among or between)任意の特定の順序を含意するものと解釈されるべきではない。]
[0010] [0014]本発明の種々の態様のための一般的状況を提供するために、本発明の種々の態様が実施され得る例示的動作環境が以下に記載されている。特に、最初に図1を参照すると、本発明の実施形態を実施するための例示的動作環境が示されており、全般的にコンピュータ装置100と称されている。しかし、コンピュータ装置100は、適切なコンピュータ環境の一例であり、本発明の使用範囲または機能性に関して、何らの制限も示唆するものではない。また、コンピュータ装置100は、図示の構成要素の任意の1つまたはそれらの組合せに対する何らかの依存性または必要性を有すると解釈されるべきではない。] 図1
[0011] [0015]本発明は、携帯情報端末または他の携帯端末などのコンピュータまたは他の機械により実行されるプログラムモジュールなどのコンピュータ実行可能命令を含む、コンピュータコードまたは機械使用可能命令の一般的状況において記載されてもよい。一般に、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造等を含むプログラムモジュールは、特定のタスクを実施するかまたは特定の抽象データ型を実施するコードを指す。本発明は、携帯端末、家庭用電化製品、汎用コンピュータ、より特殊なコンピュータ装置等を含む種々のシステム構成において実践されてもよい。例えば、本発明は、現金自動預払機(ATM)、携帯電話機、店舗販売時点情報管理装置、インフォメーションセンタ、および投票ブースにおいて実践されてもよい。本発明はまた、通信ネットワークを介してリンクしている遠隔処理装置によりタスクが実施される分散コンピュータ環境において実践されてもよい。]
[0012] [0016]図1を参照すると、例示的コンピュータ装置100は、直接的または間接的に以下の装置、つまりメモリ112、1つまたは複数のプロセッサ114、1つまたは複数の呈示構成要素116、入力/出力ポート118、入力/出力構成要素120、および図示の電源122、を接続するバス110を含む。バス110は、(アドレスバス、データバス、またはそれらの組合せなどの)1つまたは複数のバスであってもよいものを示す。見易くするために図1の種々のブロックが線を用いて示されているが、実際には、種々の構成要素の輪郭描出はそれほど明瞭ではなく、比喩的に、その線はより正確にはグレーでファジーであると考えられる。例えば、ある人は、ディスプレー装置などの呈示構成要素を入出力構成要素と考える可能性がある。また、プロセッサはメモリを有する。発明者らは、そのようなことが当技術分野の性質であることを承知しており、図1の図は、本発明の1つまたは複数の実施形態に関連して使用され得る例示的コンピュータ装置の説明に役立つに過ぎないことを繰り返す。全てが図1の範囲および「コンピュータ装置」の参照の範囲内で検討されるので、「ワークステーション」、「サーバ」、「ラップトップ」、「携帯端末装置」などの部類間の区別は行われない。] 図1
[0013] [0017]コンピュータ装置100は、通常、種々のコンピュータ可読媒体を含む。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ装置100によりアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であってもよく、揮発性媒体および不揮発性媒体の両方、取外し可能な媒体および取外し不可能な媒体の両方を含む。例として、限定ではなく、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体を含んでいてもよい。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータなどの情報記憶のための任意の方法または科学技術に組み込まれる揮発性媒体および不揮発性媒体、取外し可能な媒体および取外し不可能な媒体の両方を含む。コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EPROM、フラッシュメモリもしくは他のメモリ技術、CD−ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)もしくは他の光ディスク記憶、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶もしくは他の磁気記憶装置、または所望の情報を記憶するのに使用されることが可能でありかつコンピュータ装置100によりアクセスされ得る任意の他の媒体を含むが、それらに限定されない。]
[0014] [0018]メモリ112は、揮発性メモリおよび/または不揮発性メモリの形態のコンピュータ記憶媒体を含む。メモリは、取外し可能、取外し不可能、またはそれらの組合せであってもよい。例示的ハードウェア装置は、ソリッドステートメモリ、ハードドライブ、光ディスクドライブ等を含む。コンピュータ装置100は、メモリ112または入出力構成要素120などの種々のエンティティからのデータを読み取る1つまたは複数のプロセッサを含む。呈示構成要素(単数または複数)116は、ユーザまたは他の装置へのデータ指示を呈示する。例示的呈示構成要素は、ディスプレー装置、スピーカ、印刷構成要素、振動構成要素等を含む。]
[0015] [0019]入出力ポート118は、コンピュータ装置100が、入出力構成要素120を含む他の装置に論理上接続されることを可能にし、該他の装置のいくつかは、内蔵式であってもよい。例示的構成要素は、マイクロホン、ジョイスティック、ゲームパッド、パラボラアンテナ、スキャナ、プリンタ、無線装置、キーボード、ペン、音声入力装置、タッチ入力装置、タッチスクリーン装置、対話型ディスプレー装置、またはマウスを含む。]
[0016] [0020]前述の通り、一実施形態では、本発明は、近接するクリック対象を検索するアルゴリズムを利用することによる、タッチスクリーン・ディスプレー上のクリック対象に対する曖昧なクリックイベントの解釈に関する。別の実施形態は、タッチを検出し、該タッチが右クリックイベント、左クリックイベント、またはドラッグイベントに相当すべきかどうかを判定し、タッチイベントがどこで発生すべきかを判定する機構に関する。]
[0017] [0021]図2を参照すると、本発明の実施形態による、例示的コンピュータ装置200の関連構成要素を示すブロック図が示されている。図2に示されている通り、最初に、タッチ入力がタッチ検出構成要素210において受信される。タッチ入力は、一般に、ユーザの指またはスタイラスなどの物体をタッチスクリーン装置の表面に接触させる、ユーザにより生成される入力である。大抵、タッチスクリーンは、カーソル、またはスタイラスもしくは指での対象設定を可能にするユーザに対する任意の他のフィードバックは表示しない。スタイラスの使用に関連する多くのアプリケーションは、ホバー動作(hover behavior)を有し、カーソルまたはウィジェットがスタイラスの位置の真下に表示されるが、他のアプリケーションおよび装置は、この特徴を有さない。タッチスクリーンに接触している指からの入力を受け入れるほとんどのアプリケーションは、そのような特徴を示さず、またはそれらがそのような特徴を示す場合、カーソルはタッチ後に出現するだけのことが多く、対象設定の助けとならない。] 図2
[0018] [0022]さらに、ユーザの指が一般にスタイラスより大きいため、ユーザが指の真下に何があるかを知ることはより困難である可能性があり、対象設定をより困難にする。いくつかの場合には、例えば多くのATMの場合、タッチスクリーンを覆って防護ガラスが配設されており、これがタッチスクリーン上のオブジェクトの見かけの位置を歪曲し(視差と呼ばれる現象)、指での対象設定をさらに複雑にする可能性がある。したがって、本発明は、スタイラスまたは指のどちらかによるタッチスクリーン入力を受け入れるコンピュータ装置での使用に適している可能性があるが、本発明が指入力の場合に適用された場合に本発明により提供される利点が最も重要である可能性があることが、容易に明らかになるであろう。]
[0019] [0023]図2を参照すると、タッチスクリーン装置200は、例えば、タッチセンサ式ディスプレースクリーンを含んでいてもよい。通常、タッチセンサ式ディスプレースクリーンは、ディスプレー構成要素215を覆って構築されておりかつディスプレー構成要素215により表示される画像に一致するタッチ面を呈するように構成されているタッチ検出構成要素210すなわちタッチセンサで作製されている。したがって、ユーザが、オブジェクトの真上に配置されているタッチ検出構成要素210の部分に触れることにより、表示されたオブジェクトを操作してもよい。他の実施形態では、本明細書において使用されている通り、タッチスクリーン装置は、指でまたはスタイラスなどの他の物体で表面に触れることの結果としてコンピュータ装置に入力するために構成されている任意の装置を含んでいてもよい。例えば、ある実施形態では、タッチスクリーン装置200は、ディスプレー構成要素215から切り離されて設けられているタッチパッドを含んでいてもよい。] 図2
[0020] [0024]ディスプレー構成要素215は、パソコン上の典型的なモニタの方法と類似した方法で画像を表示する。タッチスクリーンを組み込んでいる携帯装置は、ディスプレーの軽量と浅さのために、恐らく液晶ディスプレーを使用すると考えられる。例えば陰極線管、プラズマスクリーン、ELディスプレー、および有機発光ダイオードなどの他のディスプレー技術が可能である。]
[0021] [0025]ある実施形態では、タッチ検出構成要素210は、ディスプレー構成要素215の上部に置かれている。ディスプレー構成要素215が透けて見えるように、タッチ検出構成要素210は透明である。当技術分野では、4線式抵抗膜方式、5線式抵抗膜方式、8線式抵抗膜方式、容量方式、近接場方式、光学方式、音波方式を含む、多くのタッチ検出技術が既知である。タッチ検出構成要素210は、一般に、一組の座標軸内のタッチを検出し、該タッチに一致する垂直および水平座標を確認する。図2に示されている通り、該タッチの垂直および水平座標は、対象設定構成要素220に送信される。] 図2
[0022] [0026]いくつかの実施形態では、タッチ検出構成要素は、複数の同時のタッチを検出してもよく、該タッチの各々は、特定の座標組に一致する。当業者には容易に分かる通り、本発明の種々の態様は、単一のタッチを処理することができるだけの装置と同様に、複数の同時のタッチを受信し処理することができる装置において実施され得る。]
[0023] [0027]対象設定構成要素220は、アルゴリズムを応用して、タッチがクリックイベントをトリガするかどうかを判定する。本明細書を通じて使用されている通り、クリックイベントは、タッチスクリーン装置に触れることによりトリガされ得る任意の種類の入力イベントを含んでいてもよい。一実施形態では、クリックイベントは、「左クリック」または「右クリック」などのクリックを含んでいてもよい。当業者には容易に分かる通り、用語「クリック」は本来、マウス上に配置されているボタンを押し下げることによりトリガされる入力イベントを指したが、ここでは、該用語は、広く、例えばタッチスクリーン上のタッチなどのユーザ入力によりトリガされる任意の類似したイベントを指してもよい。ある実施形態では、クリックイベントは、例えば左クリックイベント、右クリックイベント、またはドラッグイベントなどの動作を含んでいてもよい。例えば、マウス使用時に、ユーザが、所望のクリック対象上のマウスに相当するカーソルを置き、マウス上部に位置する左ボタンを押し、離すことにより、左クリックイベントをトリガしてもよい。]
[0024] [0028]同様に、本発明の一実施形態に従って、ユーザが、例えば所望のクリック対象の上方に位置するタッチスクリーン上の位置を軽くたたくことにより、左クリックイベントをトリガしてもよい。ユーザが、例えば自身の指をタッチスクリーン上のクリック対象の上方の位置に置き、自身の指をその位置に一定の時間保持することより、右クリックイベントをトリガしてもよい。さらに、ある実施形態では、ユーザが、自身の指をタッチスクリーン上に置き、自身の指を持ち上げることなく、タッチスクリーン上の1つの位置からタッチスクリーン上の別の位置まで自身の指を引きずって移動させることにより、ドラッグイベントをトリガしてもよい。種々の実施形態では、本明細書で用いられているクリックイベントは、例えばドラッグ、ターニングタップ(turning tap)、ホールド、ストローク、ホールドドラッグからクリック(hold−drag into click)、インクドラッグ(ink drag)、またはジェスチャなどの他の入力イベントを含んでいてもよい。]
[0025] [0029]対象設定構成要素220は、タッチの位置が、クリック対象位置と呼ばれてもよいクリック対象の位置に一致するかどうかを最初に判定することにより、タッチがクリックイベントをトリガするかどうかを判定する。次いで、対象設定構成要素220は、アルゴリズムを応用して、タッチの位置の近傍に1つまたは複数のクリック対象位置があるかどうかを判定する。タッチを表すデータおよび関連のクリック対象は、イベント検出構成要素230へのメッセージで送信される。]
[0026] [0030]曖昧性除去構成要素230は、タッチを適切なクリック対象と関連付けることを容易にする。一実施形態では、タッチの位置の近傍に1つのクリック対象のみが見つかった場合、曖昧性除去構成要素230は、そのクリック対象位置に相当するクリック対象とタッチを関連付けることにより、クリックイベントを生成する。ある実施形態では、そのクリック対象位置は、タッチの位置に一致する可能性がある。別の実施形態では、そのクリック対象位置は、タッチの位置に近接する位置に一致する可能性がある。結果として生じるクリックイベントは、アプリケーションにより、またはディスプレー構成要素215とタッチ検出構成要素210とを制御するオペレーティングシステム・ユーティリティにより、使用されるかまたは表示されてもよい。]
[0027] [0031]さらなる実施形態では、曖昧性除去構成要素230は、タッチの位置の周囲の領域の曖昧性を除去するマグニファイアを設けてもよい。ある実施形態では、タッチの位置に近接して配置されている1つより多いクリック対象がある場合に、マグニファイアが設けられる。本明細書において使用されている通り、マグニファイアは、任意のユーザインターフェース、またはクリック対象を含むユーザインターフェースの一部の拡大表示を表示するユーザインターフェースに対する修正を含んでいてもよい。ある実施形態では、マグニファイアは、例えば、第1のユーザインターフェース上に重ねられており、第1のユーザインターフェースの一部の上方に保持されている拡大鏡の効果をもたらす第2のユーザインターフェースであってもよい。種々の実施形態では、マグニファイアは、第1のユーザインターフェースまたは任意の他のユーザインターフェース上に表示されているオブジェクトとユーザが相互作用することができる方法と全く同じ方法で、マグニファイア内に表示されているオブジェクトとユーザが相互作用し得るように構成されてもよい。例えば、ユーザが、例えばクリック、ドラッグ、右クリック等などの、マグニファイア内に呈示されているオブジェクト上での任意の数の操作を実施することができてもよい。したがって、マグニファイアは、ユーザインターフェースのいずれの機能性も犠牲にすることなく設けられ得る。]
[0028] [0032]図6を簡単に参照すると、本発明の実施形態による、曖昧性除去用マグニファイアを示す例示的スクリーンショットが示されている。この例では、マグニファイア610が、第1のユーザインターフェース620の一部上に保持されている拡大レンズの効果をもたらす第2のユーザインターフェースとして呈示されている。図6に示されている通り、ユーザインターフェース620は、電話機上に見られるようなキーパッドなどのバーチャルキーパッドの表示を含む。この例では、コンピュータ装置は、タッチの位置に近接して配置されている2つのクリック対象630があることを判定したところである。図6に示されているマグニファイア610は、タッチの位置に近接して配置されているクリック対象630を、やはりクリック対象である可能性がある他のオブジェクト640より大きく表示している。図6に示されている実施形態では、マグニファイア610は、マグニファイアの中心に最大拡大度を持たせることにより、「魚眼」レンズの効果をもたらす。650に示されている通り、拡大度は、マグニファイアの外縁に向かって漸減する。図6に示されている図は、本発明の種々の実施に従って利用され得るマグニファイアの例に過ぎない。] 図6
[0029] [0033]ここで図3を参照すると、本発明の実施形態による、タッチスクリーン・ディスプレー上に表示されている1つまたは複数のクリック対象に対する曖昧なタッチ入力を解釈する例示的方法300を示すフロー図が提供されている。方法300は一連のステップとして呈示されているが、当業者には当然のことながら、図3に示されているものと同一のまたは類似の、しかし異なる順序で実施されるステップを含む、本発明による類似の方法が実施されてもよい。この例において、そのような方法の実施を本明細書に示されている特定のステップ順序に限定する意図は何もない。] 図3
[0030] [0034]最初に、ステップ310に示されている通り、1つまたは複数のクリック対象が、タッチスクリーン・ディスプレーを制御するために選択されるアプリケーションまたはオペレーティングシステム・ユーティリティの指示で、タッチスクリーン・ディスプレー上に表示されている。クリック対象は、タッチスクリーン・ディスプレーの規定領域すなわちクリック対象位置に相当するオブジェクトであってもよく、ここで、該規定領域すなわちクリック対象位置は、タッチスクリーンのそれら規定領域に接触することにより、アプリケーションまたはオペレーティングシステム・ユーティリティが、典型的なコンピュータモニタの類似の領域がマウスによって「クリックされた」かのように応答するように構成されている。クリック対象位置は、タッチスクリーン・ディスプレー上の1つまたは複数のピクセルで構成されていてもよい。]
[0031] [0035]当業者には容易に分かる通り、クリック対象は、例えばJPEGもしくはGIFなどの画像、ボタン、スクロールバー、テキスト等により表されていてもよい。当業者には、クリック対象は、対話型ディスプレーシステムと併用される任意の数の種々のオブジェクトを含んでいてもよいことが分かる。さらに、クリック対象は、タッチスクリーン・ディスプレー上の様々な位置に動かされることができるように構成されてもよい。例えば、フォルダ内のファイルを表すアイコンが、一般に、マウスを利用することにより1つの位置からその他の位置にドラッグされ得る。そのようなアイコンは、クリック対象の例であり、当然のことながら、多くのそのようなクリック対象は、第1のフォルダを第2のフォルダ「内に」ドラッグし、それにより第1のフォルダを第2のフォルダの下位フォルダにすることなどの種々の方法で動かされ操作されることが可能である。本発明は、これらまたは他の既知のクリック対象アプリケーションのいずれかのコンテキスト内で動作することに適応性がある。]
[0032] [0036]図3を再度参照すると、ステップ320に示されている通り、クリック対象をタッチスクリーン上に表示した後、第1のタッチスクリーン位置でタッチが検出されてもよい。本発明の実施形態では、例えば、ユーザの指により触れられたタッチスクリーン上の位置を表す一対の座標を特定することにより、タッチが検出される。そのタッチは、タッチスクリーン上のクリック対象に相当する位置でなされてもよく、なされなくてもよい。タッチが、例えば、ユーザがタッチスクリーンを軽くたたくこと、自身の指をタッチスクリーン上に載せておくこと、またはタッチスクリーンを横断して自身の指を動かすことからなってもよい。さらに、タッチスクリーンは、任意の物体との接触を検出するように構成されてもよく、またはスタイラスなどの特定の物体による接触だけを検出するように構成されてもよい。] 図3
[0033] [0037]図3に示されている通り、タッチが検出されると、ステップ330において、タッチの位置に関連する、所定のクリック領域内の第1のクリック対象位置の検索が実施される。本発明の一実施形態では、アプリケーションがクリック対象を画定した可能性があるので、クリック対象位置は、該クリック対象が関連するアプリケーションに問合わせを行って、ディスプレーのどのピクセルがクリック対象に一致しているかを判定することにより確認される。本発明の実施形態では、アクセシビリティフレームワークが使用されて、アプリケーションに問合わせを行う。] 図3
[0034] [0038]本明細書において使用されている通り、アクセシビリティフレームワークは、任意のフレームワーク、システム、プログラム、またはユーザインターフェース上のオブジェクトについての情報を受信するためにアプリケーションに問合わせを行うことができるアプリケーションを含んでいてもよい。受信された情報は、オブジェクトがクリック対象であるかどうかなどの情報を含んでいてもよい。例えば、アクセシビリティフレームワークは、Redmond、Washington所在のMicrosoft Coporationから入手可能なMicrosoft(登録商標)Active Accessibility(登録商標)、同じくRedmond、Washington所在のMicrosoft Coporationから入手可能なMicrosoft(登録商標)UI Automation、およびArmonk、New York所在のInternational Business Machines Corporationから入手可能なIAccessible2などのフレームワークを含んでいてもよい。]
[0035] [0039]別の実施形態では、当業者には当然のことながら、クリック対象は、ドキュメントツリーを辿るように構成されているアプリケーション固有のコードを使用することにより、確認されてもよい。さらなる実施形態では、プラグインモデルが設けられ新しいアプリケーションがそこに登録してクリック対象の確認を容易にする。さらに別の実施形態では、本発明に記載されている方法の変形形態が、特定の状態を検出しかつ本明細書に記載されている方法または構成要素の特定の変形形態を起動させるコードを供給することにより、異なるアプリケーション、ウィンドウ、またはフレームワークに、それらに関連する種々の属性に基づいて適用されてもよい。さらに、当業者には容易に分かる通り、本明細書に記載されている方法およびシステムは、ある状態では適切でない可能性があり、本発明は、例えばアプリケーションからプロンプトを受信すること、またはその状態を自動的に検出するコードを実行することなどにより、それらの状態を検出するように構成され得る。そのような状態では、ユーザエクスペリエンスを向上させるために、本発明の種々の態様が機能解除され得る。]
[0036] [0040]本発明の実施形態では、第1のクリック対象位置は、第1のクリック対象に相当するタッチスクリーン位置である。当業者には当然のことながら、ステップ330〜390を実施するために、アルゴリズムを使用して、テスト位置のいずれかがクリック対象位置に一致するかどうかを判定するためにタッチの位置に関連する所定のクリック領域内の連続的なテスト位置を調べてもよい。そのようなアルゴリズムの例は、図4を参照して以下で検討される。ある実施形態では、タッチ位置に関連する所定のクリック位置は、テスト位置のセットにより画定されてもよい。例えば、一実施形態では、所定のクリック領域は、タッチ位置から最も遠く離れたテスト位置により境界を定められている、タッチ位置を取り巻くタッチスクリーンの領域に一致していてもよい。別の実施形態では、所定のクリック領域は、例えば特定の数のテスト位置を選択することにより画定されてもよい。種々の他の実施形態では、クリック領域は、任意に、または当業者に既知の任意の数の種々の他の方法に従って、画定されてもよい。一実施形態では、クリック領域の境界は、その入力として計算時間を有する機能の出力であってもよい。そのような実施形態では、アルゴリズムは、その開始から一定の時間が経過した後に停止する。] 図4
[0037] [0041]図3を引き続き参照すると、ステップ340に示されている通り、ステップ330の検索の結果として第1のクリック対象位置が見つかったかどうかに関して判断がなされる。第1のクリック対象が見つからなかった場合、ステップ350に示されている通り、タッチはタッチ位置に関連付けられ、クリックイベントはトリガされない。第1のクリック対象が所定のクリック領域内で見つかった場合、ステップ360に示されている通り、さらなる検索が実施されて、所定のクリック領域内に何か他のクリック対象位置があるかどうかが判定される。当業者には当然のことながら、任意の所与のクリック領域内に任意の数のクリック対象位置が存在する可能性がある。] 図3
[0038] [0042]図3のステップ370に示されている通り、何か他のクリック対象位置が所定のクリック領域内で見つかったかどうかに関する判定がなされる。他のクリック対象が見つからなかった場合、ステップ380に示されている通り、タッチは、第1のクリック対象位置に相当する第1のクリック対象に関連付けられる。この関連付けは自動的に実施されてもよく、一実施形態では、ユーザからの何らかのさらなる入力なしに実施される。他の実施形態では、ユーザが、タッチを第1のクリック対象に関連付けるかどうかの選択の自由を与えられてもよい。] 図3
[0039] [0043]一方で、他のクリック対象位置が所定のクリック領域内で見つかった場合、図3のステップ390に示されている通り、タッチの曖昧性が除去される。一実施形態では、図6を参照して前段で検討された通り、マグニファイアを設けることにより、タッチの曖昧性が除去されてもよい。種々の実施形態では、ユーザに選択肢を与える付加的なユーザインターフェースを設けることにより、タッチの曖昧性が除去されてもよい。さらなる実施形態では、クリック対象を強調するために強調表示などの視覚効果またはグロー効果を使用することにより、タッチの曖昧性が除去されてもよい。他の実施形態では、前述の曖昧性除去技術の種々の組合せが使用されてもよい。さらに別の実施形態では、利用可能な任意の他の技術により、タッチの曖昧性が除去されてもよい。] 図3 図6
[0040] [0044]マグニファイアは、所定のクリック領域内に見られる2つのクリック対象位置に相当する2つのクリック対象の拡大表現を表示してもよい。このようにして、ユーザのタッチがその点で適切なクリック対象に関連付けられる所望のクリック対象に、ユーザがより正確に触れることができる可能性がある。種々の実施形態では、マグニファイアは、配置されているクリック対象の全ての拡大表示を提供してもよい。さらなる実施形態では、マグニファイアは、配置されているクリック対象のいくつかのみの拡大表示を提供してもよい。]
[0041] [0045]ここで図4を参照すると、本発明の実施形態による、所定のクリック領域内のクリック対象位置を検索するための例示的アルゴリズム400を示すフローチャートが示されている。図4に示されている例示的アルゴリズムは、例えばステップ330〜390などの方法300の種々のステップを実施するのに使用されてもよいことが明らかになるであろうが、当然のことながら、それらステップの順序は、図3に示されている順序と同一ではない可能性がある。他の実施形態では、図4に示されている例示的アルゴリズムなどのアルゴリズムが、方法300などの方法とは無関係に使用されてもよい。そのような変形形態は、コンピュータ効率またはより単純なプログラミングなどの様々な理由で使用されてもよい。図4に示されているステップの順序などの変形形態は、本発明の範囲内である。] 図3 図4
[0042] [0046]図4に示されている例示的実施形態では、所定のクリック領域は、テスト位置のセット{T(1)、T(2)、...、T(N)}により画定されており、ここで、Nはテスト位置の数である。さらに、見易くするために、用語「クリック対象位置」は、図4では「CTL」と略されている。クリック領域の定義、およびNの値の選択は、アプリケーション、オペレーティングシステム、システムアドミニストレータ、またはタッチスクリーン上のクリック対象の位置を確認することができる任意の他のエンティティによってなされてもよい。例えば、一実施形態では、Nは、十分なテスト位置が定められて、計算効率を維持しながら領域を効果的に検索するように選択される。当業者には容易に分かる通り、所定のクリック領域の定義、およびNの値の選択は、スクリーンレイアウトの性質、クリック対象の位置、他のクリック対象に対するクリック対象の近接性、本発明が実施される装置、クリック対象を設けるアプリケーションの性質、ユーザの性質等などの任意の数の要因に基づいていてもよい。さらに、当業者には容易に分かる通り、アルゴリズム400は、例えば、所定のクリック領域を別の方法で画定すること、または種々のステップを異なる順序で実施することなどの種々の方法で、修正されてもよい。] 図4
[0043] [0047]図4に示されている通り、例示的アルゴリズム400の第1のステップ401は、クリック対象に一致する位置でタッチがなされたかどうか、すなわちタッチ位置がクリック対象位置でもあるかどうかを判定する。タッチ位置がクリック対象位置である場合、アルゴリズムはステップ402へ進み、そこではクリック対象位置カウントが1だけインクレメントされる。ステップ402に示されているクリック対象位置カウントは、所定のクリック領域内に見つかるクリック対象位置のカウントを追跡するために動作可能な任意のプログラミング機構または技術を含んでいてもよい。多くのそのような技術が存在することが、当業者には分かるであろう。ある実施形態では、図4に示されている通り、例えば、1つのそのような技術は、可変COUNTを定義すること、最初にCOUNTを0に等しく設定すること、所定のクリック領域内にクリック対象位置が見つかる毎にCOUNT値を1だけインクレメントすることを含む。したがって、ステップ401でCOUNT値は0であったが、ステップ402ではCOUNT値は1だけ増加し、したがって値を1に設定する。COUNT値をインクレメントした後、アルゴリズムはステップ403に続く。図4に示されている通り、タッチ位置がクリック対象でない場合、ステップ402は飛ばされ、アルゴリズムは直接ステップ403へ進むことが容易に分かる。] 図4
[0044] [0048]ステップ403において、第1のテスト位置T(1)が調べられ、T(1)がクリック対象に一致するかどうか、すなわちT(1)がクリック対象位置であるかどうかが判定される。第1のテスト位置T(1)は、任意の数の要因および最適化に基づいて選択されてもよく、タッチ位置に対して任意の数の異なる方向に配置されてもよい。ある実施形態では、例えば、T(1)は、タッチ位置の1つまたは複数のピクセル分上方に配置されてもよい。別の実施形態では、T(1)は、タッチ位置の1つまたは複数のピクセル分下方に配置されてもよい。さらなる実施形態では、T(1)は、タッチ位置の右または左に配置されてもよい。さらに別の実施形態では、T(1)は、タッチ位置から斜め方向に配置されてもよい。タッチ位置とT(1)との間の方向および距離(例えば、ピクセル数)は、自動でまたは手動で選択されてもよく、ディスプレー、アプリケーション、または適切なハードウェアもしくはソフトウェアの任意の他の構成要素の特徴および属性に基づいて決定されてもよい。当業者には当然のことながら、付加的なテスト位置のいずれかまたは全てが、任意の数の様々な位置にかつ任意の数の種々の構成で配置されてもよく、その詳細は、本明細書の実施形態の記載により限定されないものとされる。]
[0045] [0049]T(1)がクリック対象位置である場合、ステップ404に示されている通り、COUNT値は1だけインクレメントされ、アルゴリズムはステップ405に続く。また、当然のことながら、図4に示されている通り、T(1)がクリック対象位置でない場合、アルゴリズムはステップ404を飛ばし、ステップ403からステップ405へ直接移動する。ステップ405において、第2のテスト位置T(2)が調べられ、T(2)がクリック対象位置であるかどうかが判定される。] 図4
[0046] [0050]第2のテスト位置T(2)は、タッチスクリーン上のどこかに配置されてもよい。一実施形態では、T(1)がタッチ位置の上方にあった場合、T(2)は、1つまたは複数のピクセル分下方にあってもよい。別の実施形態では、T(2)は、タッチ位置の右もしくは左に配置されてもよく、またはT(1)の左か右に配置されてもよい。さらに別の実施形態では、T(2)は、T(1)の上方に配置されてもよい。さらなる実施形態では、T(2)は、T(1)またはタッチ位置のいずれかに対して斜めに配向されているある点に配置されてもよい。本発明の種々の実施形態では、T(2)の位置は、T(1)の位置の選択において考慮された同じ基準に基づいていてもよい。]
[0047] [0051]ステップ406に示されている通り、T(2)がクリック対象位置である場合、ステップ404に関して前述した通り、COUNT値は1だけインクレメントされ、アルゴリズムはステップ407に進む。また、T(2)がクリック対象位置に一致しない場合、ステップ406は飛ばされ、アルゴリズムは直接ステップ407に進む。前述の通り、任意の数、例えばNの、連続的なテスト位置が選択され、調べられてもよい。当然のことながら、ステップ405と407との間に置かれている点線矢印は、1つまたは複数の付加的なテスト位置が本発明の種々の実施形態にしたがって調べられてもよいことを示す。しかし、アルゴリズム400の明確な理解をもたらすために、本明細書では最終テスト位置T(N)のみが検討されるが、この検討は、本発明の種々の実施に関して、当業者に利用可能な種々の変数および選択肢を限定するものではない。例えば、一実施形態では、クリック領域が2つのテスト位置のみを有していてもよいすなわちN=2。他の実施形態では、クリック領域が任意の数の他のテスト位置を有してもよい。]
[0048] [0052]ステップ407において、図4に示されている通り、テスト位置T(N)が調べられて、それがクリック対象位置であるかどうかが判定される。T(N)がクリック対象位置である場合、ステップ408で、COUNT値は1だけインクレメントされる。図示の通り、アルゴリズムはステップ409に続く。前述の通り、T(N)がクリック対象位置でない場合、ステップ408は飛ばされ、アルゴリズムは直接ステップ409へ進む。] 図4
[0049] [0053]ステップ409において、COUNT値が調べられ、値が0であるかどうかが判定される。0のCOUNT値が、テスト位置のいずれもクリック対象位置ではなかったこと、すなわちT(1)、T(2)、...、T(N)により画定されている所定のクリック領域内にクリック対象位置が見つからなかったことを示す。このように、ステップ410において、COUNT値が0である場合、タッチはタッチ位置に関連付けられ、クリックイベントがトリガされない。この結果は、例えば、ユーザがクリック対象に触れるつもりがなかった場合に有用である可能性がある。例えば、ユーザが、焦点をそのウィンドウへ動かすために、アプリケーションウィンドウの空白部分上をクリックする場合がある。COUNT値が0でない場合、アルゴリズムはステップ411に進む。]
[0050] [0054]ステップ411において、COUNT値が1より大きいかどうかの判定がなされる。1より大きいCOUNTが、所定のクリック領域内に1つより多いクリック対象位置が見つかったことを示す。COUNT値が1より大きい場合、ステップ412に示されている通り、図2および3に関して前述の通り、クリック領域の曖昧性が除去される。COUNT値が1より大きくない、すなわちCOUNT値が1に等しい場合、アルゴリズムはステップ413へ進む。1に等しいCOUNTが、所定のクリック領域内にクリック対象位置が1つだけ見つかったことを示す。ステップ413に示されている通り、COUNT値が1に等しい場合、タッチは第1のクリック対象位置、すなわち確認された1つのクリック対象位置に関連付けられる。] 図2
[0051] [0055]図5を簡単に参照すると、本発明の実施形態による、アルゴリズム400の例示的実施を示す概略図が示されている。図5に示されている実施形態は、多数の可能な実施形態の1つを表し、本発明の範囲を限定するものではないことが、当業者に容易に明らかになるであろう。タッチは矢印またはカーソル501の図で示されており、この例では、クリック対象502は「OK」ボタンとして示されている。タッチ501がタッチ位置503で検出された場合、タッチ位置503はクリック対象502に一致しないという判定がなされる。したがって、タッチ位置503の真上に配置されている第1のテスト位置504が調べられ、第1のテスト位置504がクリック対象502に一致するかどうかが判定される。図5の例示的実施形態には示されていないが、本発明の種々の他の実施形態では、第1のテスト位置504は、タッチ位置503の下方、タッチ位置503の左、またはテスト位置503の右に配置され得ると考えられる。] 図5
[0052] [0056]第1のテスト位置504がクリック対象502に一致しないことが判定されると、図5に示されている実施形態によるとタッチ位置503の真下に配置されている第2のテスト位置505が調べられ、第2のテスト位置505がクリック対象502に一致するかどうかを判定する。第1のテスト位置504と同様に、図5に示されていない種々の実施形態では、第2のテスト位置は、タッチ位置503の上方、第1のテスト位置504の上方、またはどちらか一方の位置の右もしくは左に配置されてもよい。これら位置のいずれかまたはそれらの組合せは、本発明に基づいていると考えられる。] 図5
[0053] [0057]一実施形態では、各連続的なテスト位置の位置は、ユーザ、システム、システムアドミニストレータ、アプリケーション、またはコンピュータプログラマにより決定されてもよく、連続的なテスト位置を調べるようになされた任意のパターンまたはアルゴリズムを含んでいてもよい。例えば、一実施形態では、連続的なテスト位置は、タッチ位置503から外側に広がる螺旋形に沿った様々な点にあってもよい。他の実施形態では、連続的なテスト位置は、斜めに配置されていてもよい。任意の他のパターンまたはデザインが、本発明の範囲内にあると考えられる。]
[0054] [0058]同様に、第3のテスト位置506、第4のテスト位置507、および第5のテスト位置508が調べられ、ここで、図5に示されている通り、第5のテスト位置508がクリック対象502に一致することが判定される。] 図5
[0055] [0059]理解できるように、本発明の実施形態は、タッチを検出することによりタッチスクリーンからの入力イベントを解釈する方法を提供し、タッチスクリーン上に表示されている1つまたは複数のクリック対象に対してタッチが曖昧な場合、近接する第1のクリック対象に関連付けられるものとタッチを解釈する。本発明の他の実施形態は、所定のクリック領域を拡大するマグニファイアを見せることにより、タッチの曖昧性を除去することを実現する。本発明のさらなる実施形態は、タッチをクリックイベントとして解釈するためのシステムおよびコンピュータ装置を提供する。]
[0056] [0060]種々の実施形態によれば、本発明は、クリック対象を確認し解釈するためのアクセシビリティコール(accessibility call)および所与のユーザインターフェースの他の態様を使用して、コンピュータ環境内で実施され得る。当業者には容易に分かる通り、アクセシビリティコールは、例えばアクセシビリティプログラムなどのコードにより起動されてもよい。そのような実施において、本発明の実施形態の実施に適合するようにアプリケーションが修正される必要はない。本発明のさらなる実施形態では、本明細書に記載されている方法は、特定のアプリケーションもしくはシステム内で、または当業者に既知の任意の他の方法で実施されてもよい。]
[0057] [0061]本発明のいくつかの実施形態では、本明細書に記載されているシステムおよび方法は、他の曖昧性除去技術と同時に実施されてもよい。他の実施形態では、本発明は、マルチタッチのタッチスクリーンシステムにおいて実施されてもよい。本発明の種々のさらなる実施形態は、タッチスクリーン上でのスタイラスなどの機器によるタッチの解釈を実現する。]
[0058] [0062]本発明は特定の実施形態に関連して記載されているが、これらは、あらゆる点において、限定的でなく例示的であるように意図されている。本発明がその範囲から逸脱することなく関連する代替の実施形態が、当業者に明らかになるであろう。]
[0059] [0063]前段から、本発明は、本システムおよび本方法に明らかでかつそれらに付随する他の利点と共に、前述の目的(the end and objects)を達成するためによく適応した1つであることが分かる。当然のことながら、一定の特徴および下位の組合せが有用であり、他の特徴および下位の組合せとは無関係に使用されてもよい。このことは、特許請求の範囲により検討され、その範囲内にある。]
权利要求:

請求項1
タッチスクリーン・ディスプレー上の1つまたは複数のクリック対象(targets)に対する曖昧な(ambiguous)クリックイベントを解釈する方法を実施するために具体化(embodied)されている、機械使用可能(machine-usable)命令を有する1つまたは複数のコンピュータ可読媒体であって、前記方法が、1つまたは複数のクリック対象をタッチスクリーン・ディスプレー上に表示する(310)ステップであり、前記クリック対象は、各(respective)クリック対象位置(target locations)に表示される、表示するステップと、第1のタッチスクリーン位置(location)でのタッチ(touch)を検出する(320)ステップと、前記第1のタッチスクリーン位置の所定の(predetermined)クリック領域(region)内の前記クリック対象位置の第1の位置を検索する(330)ステップと、前記所定のクリック領域内に前記クリック対象位置の第1の位置を特定(locating)すると、前記所定のクリック領域内の前記クリック対象位置の第2の位置を検索する(360)ステップと、前記クリック対象位置の第2の位置が前記所定のクリック領域内に特定されなかった(not located)場合、前記クリック対象位置の前記第1の位置に相当する第1のクリック対象に前記タッチを関連付ける(associating)(380)ステップとを含む、1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。
請求項2
前記所定のクリック領域内に前記クリック対象位置の第2の位置を特定すると、マグニファイア(magnifier)を設けるステップをさらに含み、前記マグニファイアは、前記所定のクリック領域の拡大表示(enlarged view)を有するユーザインターフェースを含む、請求項1に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。
請求項3
前記タッチは、前記タッチスクリーンに接触する(making contact with)ユーザの指を含む、請求項1に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。
請求項4
前記タッチは、前記タッチスクリーンに接触するスタイラス(stylus)を含む、請求項1に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。
請求項5
前記クリック対象位置の第1の位置を検索するステップは、前記第1のタッチスクリーン位置がクリック対象位置(target location)であるかどうかを判定するステップと、前記第1のタッチスクリーン位置がクリック対象位置でない場合、前記第1のタッチスクリーン位置の1つまたは複数のピクセル分上方(one or more pixels above)を検索するステップとを含む、請求項1に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。
請求項6
前記第1のタッチスクリーン位置の前記1つまたは複数のピクセル分上方にクリック対象が見つからなかった場合、前記第1のタッチスクリーン位置の1つまたは複数のピクセル分下方(one or more pixels below)を検索する、請求項5に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。
請求項7
前記クリック領域内にクリック対象が配置されて(located)いなかった場合、前記タッチはクリック対象に関連付けられる(associated with)べきではないことを判定する、請求項1に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。
請求項8
タッチスクリーン・ディスプレーに対して対象設定している正確なタッチ入力を容易にするコンピュータ装置であって、アプリケーションに関連する1つまたは複数のクリック対象を表示するディスプレー構成要素(component)(215)であり、前記1つまたは複数のクリック対象の各々は、クリック対象位置に相当する(correspondsto)、ディスプレー構成要素と、タッチスクリーン・ディスプレー上のタッチを感知するタッチ検出構成要素(210)であり、前記タッチは第1のタッチスクリーン位置に相当する、タッチ検出構成要素と、前記第1のタッチ位置に関連する(associated with)所定のクリック領域内で1つまたは複数のクリック対象を検索する対象設定構成要素(targeting component)(220)と、前記所定のクリック領域内で1つより多いクリック対象(target)が見つかった場合、前記所定のクリック領域の拡大表示(magnified view)を提供する曖昧性除去構成要素(disambiguation component)(230)とを含む、コンピュータ装置。
請求項9
前記タッチは、クリック対象位置(target location)でない第1のタッチスクリーン位置に関連する(associated with)曖昧なタッチ(ambiguous touch)を含む、請求項8に記載のコンピュータ装置。
請求項10
前記タッチは、少なくとも2つのクリック対象位置の1つである第1のタッチスクリーン位置に関連する曖昧なタッチを含み、前記少なくとも2つのクリック対象位置は、前記所定のクリック領域内に配置されている、請求項8に記載のコンピュータ装置。
請求項11
前記対象設定構成要素は、前記アプリケーション(application)に問合わせを行う(querying)ことにより、所定のクリック領域内で1つまたは複数のクリック対象を検索する、請求項8に記載のコンピュータ装置。
請求項12
前記アプリケーションに問合わせを行うことは、アクセシビリティ(accessibility)フレームワーク(framework)を使用して、前記所定のクリック領域内に配置されている1つまたは複数のオブジェクトがクリック対象であるかどうかを判定することを含む、請求項11に記載のコンピュータ装置。
請求項13
前記所定のクリック領域は、所定数のテスト位置を有する前記タッチスクリーンの領域を含む、請求項8に記載のコンピュータ装置。
請求項14
前記クリック領域は、前記タッチスクリーン・ディスプレーの特徴と前記クリック対象を生成する(generates)前記アプリケーションの特徴(characteristics)とに基づいて選択される境界(boundaries)を有する前記タッチスクリーンの領域を含む、請求項8に記載のコンピュータ装置。
請求項15
前記所定のクリック領域内で1つのクリック対象のみが見つかった場合、前記曖昧性除去構成要素は、前記タッチを前記クリック対象に関連付ける、請求項8に記載のコンピュータ装置。
請求項16
アプリケーションに関連する1つまたは複数のクリック対象に対するタッチを解釈する(interpreting)方法であって、前記クリック対象は、タッチスクリーン・ディスプレー上に表示される、方法において、第1のタッチスクリーン位置でタッチを検出する(320)ステップと、前記アプリケーションに問合わせを行って(querying)(401)、前記第1のタッチスクリーン位置の所定のクリック領域内に配置されている第1のクリック対象を判定するステップと、前記所定の領域内に配置されている第1のクリック対象を判定すると、前記アプリケーションに問合わせを行って(403)、前記所定のクリック領域内に第2のクリック対象が配置されているかどうかを判定するステップと、前記所定のクリック領域内に第2のクリック対象が配置されていることを判定すると、前記所定のクリック領域の拡大表示を表示する(600)ステップとを含む、方法。
請求項17
前記所定のクリック領域は、所定数のテスト位置を有する前記タッチスクリーンの領域を含む、請求項16に記載の方法。
請求項18
第1のクリック対象を決定するステップは、前記第1のタッチスクリーン位置がクリック対象位置であるかどうかを判定するステップであり、クリック対象位置がクリック対象に相当する前記タッチスクリーン・ディスプレー上の位置である、判定するステップと、そうでない場合、第1のテスト位置がクリック対象位置であるかどうかを判定するステップであり、前記第1のテスト位置は、前記第1のタッチスクリーン位置の1つまたは複数のピクセル分上方に配置されている、判定するステップと、そうでない場合、第2のテスト位置がクリック対象位置であるかどうかを判定するステップであり、前記第2のテスト位置は、前記第1のタッチスクリーン位置の1つまたは複数のピクセル分下方に配置されている、判定するステップと、そうでない場合、第3のテスト位置がクリック対象位置であるかどうかを判定するステップであり、前記第3のテスト位置は、前記第1のテスト位置の1つまたは複数のピクセル分上方に配置されている、判定するステップとを含む、請求項17に記載の方法。
請求項19
テスト領域内の前記所定数のテスト位置のいずれかがクリック対象位置であるかどうかを判定するステップをさらに含み、前記クリック領域内の前記所定数のテスト位置のいずれもクリック対象位置であると判定されなかった場合、前記タッチはクリック対象に関連付けられるべきでないことを判定する、請求項18に記載の方法。
請求項20
選択された時間の後、前記クリック領域内のいずれのテスト位置もクリック対象位置でないと判定された場合、前記タッチはクリック対象に関連付けられるべきでないことを判定する、請求項17に記載の方法。
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